安全で快適な旅行をするために
 「古来から、単一民族で一貫した文明、文化を持ってきた我々日本人は、異質な価値観に対して鈍感であると共に、日本独自の素晴らしさにも鈍感になっているのではないでしょうか。同時に、安全に対する認識も、世界一の治安国家で過保護なほどの安全管理システムの中で暮らす日本人の多くは、危険を全て管理者側の落ち度にしようとする傾向がみられます。安全とは自分自身で判断し、自分自身で確保し、その責任も自分自身で負うものであると認識していただきたいです。
  
信頼できる旅行会社選び
 相次ぐ倒産や、経営不振または潜りの業者による詐欺行為によって、損失を被っている旅行者も少なくありません。会社の実績や規模、カウンター業務の印象や営業マンの対応、努力などから画一的に良い旅行会社かどうかを見分けるというのが一般的かもしれません。しかし、信頼できる旅行会社を選ぶ目安として少なくとも次の2点に注意したいところです。
 まず、旅行業法に基づく国土交通大臣指定機関である(社)日本旅行業協会(JATA)の会員であるかどうかという点です。国内旅行業者を会員としている団体は(社)全国旅行業協会(全旅協)になります。JATAは2005年12月現在、正会員943社と準会員2404社、賛助会員107社で構成されています。会員の旅行会社は「JATAマーク」を店頭に掲げたり、パンフレットに印刷しているのですぐに見分けられるはずです。
 そしてもう1点。旅行者と旅行会社の間で交わされる契約の中には、すべての旅行者に対して旅行会社が共通した契約条項をあらかじめ定めた『標準旅行業約款』(国土交通大臣公示)が制度化されています。各会社はこれを旅行者の見やすい場所に提示し、閲覧できるようにしておく必要があります。これが守られているかという点です。
海外旅行で起こるさまざまなトラブル
 出発から目的地に着くまでのトラブルとしては格安航空券のリスクを知らなかった。X線検査、ボティチェック時の置引。荷物を放置しておいたら不審物とされカバンを切られた(テロリスト対策のため)。東南アジア諸国で乗合タクシーのルールを知らずに乗ってしまったなど。また、習慣・宗教の違いなどによる現地生活上でのトラブルには、教会での観光気分、カメラのフラッシュ、大声や笑い声、しゃがみ座り。性的興奮を駆り立てられる部分が違うことをしらなかったために招いた被害。マッサージサービスとだまされて睡眠薬を飲まされ盗難にあったなどさまざまです。特に最近の現象としては、日本人を専門に襲う強盗や、銃、暴力による犯罪が増えています。また、ヨーロッパでは日本人ツアー客が敬遠されているほか、日本人の留学生を受け入れるところも少なくなってきているようです。
予備知識および対策
 対策としては、日本語ホットライン、または緊急サービスを把握しておく。ホテルを出るときはキーを持ち歩く。ひったくり防止のため、歩道の真ん中を歩き、電車ではドアの閉まり際に注意する。公衆便所はあまり利用しない。深夜一人でエレベーターを利用することを避ける。強盗に会った時、内ポケットに手を入れる時はその旨を伝えてゆっくりと。ドアにクリーンルームプリーズのサインを出さないなどがあります。
強盗に狙われないための3つのポイント
1.人通りの少ない所に入っていくべからず
2.まわりの風景の中で自分を浮き上がらせない
3.“もたせ金”を持つ
つづく・・・

 


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